電動・飛行ラジコン市場で一番厄介なのは規格化が進んでいないこと。一般ユーザーは電動ラジコンはスイッチ一つで簡単に出来ると大きな誤解があります。各社各様のスペックで多種多様の部品がリリースされ、近年各社がその仕様を詳しく公開するようになりましたが、一般ユーザーにはかなり専門的で難解です。それらを少しでもお役に立てればと掲載いたしました。  
 
 
電動飛行ラジコンは個人の知識・能力・経験に頼る部分が多く存在します。論理展開と試行によって夫々の部品を組み合わせる作業をしなければなりません。電気は一瞬の誤った接触で高価な部品が瞬時に破損します。過負荷・過放電と過とつくものなど絶対に避けなければならない事項が多く存在します。  



 
<ブラシタイプモーター>
 

 ブラシタイプモーターは重量に対するパワーは劣りますが低価格が魅力です。ブラシの磨耗が性能維持のかなめでブラシとコミュニテーターのメンテはこまめに。但しメンテできないモーターが多く存在します。比較的寿命は低い。ブラシ接触部分からノイズが発生するためノイズ対策必要が必要。回転型なのでギヤーダウンユニットを使用します。最近リポ対応型タイプもリリースされています。ご注意下さい。


 <ブラシレスモーター>
   
インナータイプブラシレスモーターは高回転型。使用にはギャーダウンする必要があります。ギャーを介すので歯数を変えることで調整幅があります。
アウターローターは低回転型。外筒が回転するためフライホイール効果が大きくトルク型です。モーター軸にダイレクトにプロペラ装着が出来ます。
多く存在するブラシレスモーターの軸径(2mm/2.3mm/3mm/3.17mm/4mm/5mm/6mm/8mmなど。
★ モーター重量は。?(機体総重量とモーター重量、さらに機体の重心位置など細かくチェックしなければなりません。
* モーターは推奨電流・電圧内で使う。
(メーカーが商品データー開示データー参考)
* 出力(W)=電圧(V)*電流(A)
W:ワット V:ボルト A:アンペア

機体のモーター選びに重要なデーターだよ。
(エンジン機・電動機の比較データー)
1HP(1馬力)=735.5W(出力)
* KV値を参考に回転数を。
1Vに入力に対し回転数を表示。(モーター選びの基準)
KV値=回転数(rpm)/V
 (rpmは1分間の回転数)

(例) KY値=1000rpmとバッテリー8.4Vを使用
計算上のプロペラの回転数
1000*8.4=8400rpm
 

近年、電動飛行ラジコン界に何が起こったか。興味あるユーザーのために。!!
革命の立役者はリチュームポリマーバッテリー。マニアに間では急速な広がりがあります。メリットは’一’に軽さ、’二’に容量、’三’に高電圧。ラジコン飛行にとって理想のパワーソース。充電時間の割りに飛行時間が短い従来型電池。リポが解消してくれます。エンジン機並みの飛行時間。このメリットはとても大きく、電動飛行ラジコンが再び話題になる原動力だ。高い性能の反面、危険性をやたら騒がれる現状があります。デメリットもその特性を学習することで安全に快適に楽しむことが出来ます。



 従来型主流バッテリー(ニッカド・ニッケル水素) 話題のリチュウムポリマーバッテリー 
1セル(1C)当たりの電圧が違う。 

1セルの電圧は1.2V
7セルの電圧は8.4V

8セルの電圧は9.6V

1セルの電圧は3.7V
2セルの電圧は7.4V
3セルの電圧は11.1V
 メリット・デメリット(重さ・形状・性能など)
 *1セル当たり低電圧(1.2V)で重い。
*外観形状は円筒形。
*適切な充放電管理が要る、メモリー効果のため。
*電圧選びは比較的細かく自由度がある。
*放電能力高く安全性は高い。
*飛行時間はリポと比較の場合。
  バッテリー容量が同じでも重量は2〜3倍。
  それゆえ飛行時間は1/5〜1/3と短い。
 

*1セル当たり高電圧(3.7V)で軽い。
*外観形状に自由度がある。
*充放電管理が不要、メモリー効果なし。
    (充放電必要と言う指摘も一部ある。)
*電圧選びで幅が狭く自由度が低い。
*過充電・過放電・ショートで発火の危険性ある。
     (但し 日々改良進歩している。)
*発売メーカー等で許容付加電流差がある。
      (約5C〜20C以上)
*飛行時間は重さが軽いため20分前後可能

 リポバッテリーの充電にはリポ対応充電器を使用。”これが大前提。!!

 
K&S ロゴをクリックください。
リチウムポリマーとは?(安全に使用するため是非一読ください。


 
   
 プロペラは電動用とエンジン用がある。(電動機用は薄く軽く作られている。)
    (1) 電動機の場合は7000rpmまで。   
    (2) エンジン機の場合は10000rpmまで。


 
 
アンプの選定は負荷電圧・電流に対応している
ものを選ぶことが大前提だ。!!
 < モータータイプでアンプを選ぶ。!!
ブラシモーター】
●モーターには入力リード線が2本出ている。
●アンプ(ESC)の出力リード線2本出ている。
ブラシレスモーター】
●モーターには入力リード線3本出ている。
●アンプ(ESC)の出力リード線は3本出ている。


 <使用(電源)バッテリーでアンプを選ぶ。!!>
●使用電圧・電流でアンプ(ESC)を選ぶ。
※オートカット電圧が使用バッテリーで違う。ニッカド・ニッケル水素バッテリーは同じ。リポバッテリーなどカット電圧が違う。


【アドバイス】
アンプ(ESC)は余裕があったほうが急激な負荷・気温の高い時期などに安心です。
 
電気は一瞬の誤った接触で高価な部品が破損します。
過負荷・過放電と過とつくものは絶対に避けましょう。

 
 高価なアンプ・バッテリーを守るためのアイテム。!!
電動の必需電流計(下図参考 直結電流計式・クランプ式)

 

<電動モーターと2Sエンジンの参考表>
 比較表(表は目安です。)
(プロペラはエンジン機を参考に試行下さい。)
2Sエンジン(出力 HP) 電動出力 機体全備重量
10クラス 0.27 140〜190W 550〜680g
15クラス 0.41〜 230〜280W 700〜900g
25クラス 0.6〜0.84 450〜500W 1100〜1800g
32クラス 1.0〜1.2 600〜700W 1650〜2000g
40クラス 1.0〜1.36 700〜800W 2000〜2400g
50クラス 1.4〜1.8 850〜1200W 2000〜2800g
 専門誌(RCワールドなど)で先輩たちの飛行データーが掲載されています。
貴重なデーターを是非、生かすのもあなた次第。


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